運用部から

アマチュア無線局JE6URJの最近の動向

無線運用の現状と展望

最近行われた無線交信はありません。

最近では、普通自動車運転免許取得に伴いID-5100の増設申請などモービル運用の活発化に向けた各種整備を行っています。そのため、既存設備であるIC-2720は空中線や同軸線の融通などの影響により現在空中線等は取り外した状態です。
また、IC-7300についても令和2年9月に発生した台風10号に対する被害軽減の対策として空中線の取り外しを行った影響で現在もアクティブな状態から外れています。

今後、当局としては福岡市内のモービル運用に関する調査活動用としてV/Uバンドのアンテナ用金属管柱の設置、HF帯運用のための小型アンテナの取得や接地、ワイヤアンテナの再設置などを進めてまいります。


無線設備等の現状と展望

当局では現在、モービル運用の活発化に向け車載設備の整備拡充を行っています。
無印良品のファイルボックスを活用し、車内前方中央部に高さのある無線機器収容箱を作成しました。
本収容箱はシールドバッテリー、無線機本体を内部に収容し、上部にコントローラーを設置できる仕様です。
コントローラーやマイクを無線機本体と接続するためのケーブル引込口についてはドリルにて直径16mmの穴をあけました。なお箱側面下部の既存の穴についてはコネクタ付き同軸ケーブルが通るサイズであったためそのまま活用しました。


モービルシャック構築について

無線設備の現状と展望で述べた通り、現在モービルシャックの構築について無線設備とは関係ないところで軽微な工事を実施しています。
本項では進捗状況等について説明いたします。

作成中の無線機器収容箱は既に無線機の固定と各種配線の施設が終了しており、バッテリーの取得をもって運用可能状態に至りますが、現状では外形を形成しているファイルボックスは取得時のままであり、半透明PP(ポリプロピレン)樹脂そのものでした。しかし、当該箱を設置する日産セレナは内装に黒を基調としたデザインを施しており、持ち込み品とはいえほぼ白色を示す状態では車内全体のデザインから浮いた印象でした。そこで、当局ではプラモデル製造大手タミヤが製造するプラスチック向けプライマー及びイチネンケミカルが製造するゴム弾性凹凸塗料を購入し、塗装作業を実施しました。
なお、選定理由についてはそれぞれ以下の通りです。

プライマーについて
・多くの市販塗料がPPに対する使用不可とする中、プラモデルの材料が当該ファイルボックスと似ているため。
・プラモデル関連製品という比較的若年層を顧客層とした製品であり、安価で十分な性能が見込めたため。

凹凸塗料について
・某有名無線系YouTuberの動画に登場しており、当局としてはそれ以外に有効な塗料を知らなかったため。

また、本体部分(箱)の塗装が夕方であったため、再設置は行わず今日は終日乾燥させることとしています。
写真は塗装、乾燥が終わり設置感の確認をした際の画像(左)塗装中の箱部分(右)



モービルシャック構築について(第2報)

本項では進捗状況等について説明いたします。
前回までにバッテリー以外の施設が終了しています。よって本項ではバッテリーの選定および設置についてお伝えします。
なお、これにより初期のモービルシャック構築は終了します。今後お伝えする項では改良、改修、問題点等の解説となりますのでご承知おき頂ければと思います。
さて、まずはバッテリーの選定についてご説明いたします。

選定したバッテリーの諸元については以下の通りです。(cf:秋月電子通商)
・商品名 完全密封型鉛蓄電池 12V22Ah WP22-12N
・製造者 Kung Long Batteries Industrial Co., Ltd.(LONG)
・分類:二次電池
・種類:Pb(鉛蓄電池)
・公称電圧:12V
・公称容量:22Ah(20hr)
・内部抵抗:8mΩ(1kHz)
・最大放電電流:330A(5秒)
・端子:M6
・充電電圧(サイクルユース):14.4~15.0V
・充電電圧(スタンバイユース):13.5~13.8V
・充電電流:~6.6A
・重量:6.7kg

また、選定理由については「予算や設置場所を考慮した上で最大限の性能であるもの。」としています。GSユアサバッテリー社などの製品も検討しましたが、予算面でLONG社に劣ったため不採用としました。また、価格は同程度である同社発売の完全密封型鉛蓄電池 12V20Ah 長寿命版 WP20-12IEも検討しましたが、当局では優劣がつけられなかったため何となく今回採用したバッテリーを選択しました。

設置については収容箱に置くだけといった至ってシンプルな方法によって設置しています。
設置後、車両運行に係る急停車によって箱内をスライドする現象が見れましたが、動いたところで同箱内に収容してある機器を破壊するようなこともなかったため、まあいいかなと思っています。同様に収容箱についても車内前方に移動する現象が見られましたがこちらも車内の機器や装飾を破壊しなかったため、まあいいかなと思っています。

使用感等については今後Twitter等で随時お伝えします。
写真はバッテリーのサイズ感の確認をした際の画像(左)接続し電源投入をした際の画像(右)